日産の人気コンパクトカー「ノート」
日産のノートといえば、日産を代表するコンパクトカーです。
コンパクトカーは需要の高さから、どのメーカーも「最も売れる車」で、いわば自動車メーカーのコンセプト・価値観が凝縮されたモデルです。
各メーカーが必ず用意し、多く売れていることから街中で見かける機会も多いことでしょう。
2005年の登場以降、2022年12月現在まで2度のモデルチェンジが行われていますが、どのモデルも販売台数の多いモデルなので中古車市場においても多くの在庫が存在しています。
走行距離の短い状態の良いものから、走行距離の長い安価なものまで幅広いラインナップとなっているなど、中古車市場においても選択肢が豊富に用意されているモデルです。
初代日産ノートの特徴
初代ノートは2005年に販売開始されたE11型。前年・2004年に行われた発表会にてムラーノやラフェスタと共に紹介された際には試作車が間に合わず、モックアップで発表される「珍事」もありましたが、2005年より無事に販売開始されるとグッドデザイン賞を受賞。
ちなみに日本国内だけではなくヨーロッパ市場にも投入され、一部改良を数度行った後、2012年9月に販売終了。
中古車市場では、およそ全国で約500台前後の在庫があります。
量産コンパクトカーなので希少性は存在せず、状態相応の価格で販売されており、中にはほぼ無料同然の車体価格で販売している業者も見受けられます。
2代目日産ノートの特徴
2012年に販売された2代目モデル・E12型は、初代モデルと比べると流麗なフォルムとなりました。
当時、自動車メーカーでは初となる女性開発責任者の起用も話題を集め、販売は好調で登場初月は月間販売台数の倍を記録。
その後もハイブリッドカーを除いたガソリン車部門にて8ヶ月連続で販売登録台数1位を記録すると、2013年次のRJCカー・オブ・ザ・イヤーも獲得しました。
そして2016年11月、マイナーチェンジにてシリーズ方式のハイブリッドである「e-POWER」を搭載。
結果、登場時の月間販売登録台数で1位を記録。日産車の月間販売登録台数1位獲得は、1986年9月のサニー以来という快挙でした。
2018年にはブランド通称名別の販売台数で首位を獲得。年間首位の獲得もまた、日産車初のことでノートは日産に様々な栄冠をもたらしたモデルとなりました。
多くの販売台数を記録したモデルとあって、中古車市場でも全国におよそ7,000台以上の在庫がありますが、先代モデル同様あくまでも量産型のコンパクトカーになりますので、希少価値はありません。
そのため、安いものでは車体価格が10万円を切るものもありますが、状態の良いものやe-POWER搭載の比較的新しく、走行距離が短いものに関しては新車販売価格に迫る高値の相場が形成されています。
3代目日産ノートの特徴
2020年に登場した3代目モデル・E13型。こちらは先代モデルで好評を博したe-POWERモデルのみのラインナップとなったことで、先代モデルではe-POWER登場後も併売されていたガソリンモデルがラインナップから消滅しました。
e-POWER専用となったことで、e-POWERと親和性の高い技術を多々導入。特に路面状況からロードノイズが大きいと判断した場合に積極的に発電を行う制御システムは世界初のものでした。
日産が採用していた運転支援技術、「プロパイロット」やスマートフォン用のワイヤレス充電、当時日本初採用となったバンダイナムコエンターテインメントとの共同開発サウンドなどさまざまな技術が搭載されており、日産が力を入れていることが良く分かるモデルです。
ただし中古車市場に関しては、まだまださほど数が出回っていません。
発売開始の2020年はいわゆるコロナ後。世界的な半導体不足もあり、世界的に多くの自動車メーカーが新車の供給能力が低減したこともあり、中古車需要が高くなる状況となってしまったため、100万円を切る中古車は見当たりません。
日産ノートが人気の理由1.コンパクトで小回りが利く
日産ノートが人気を集めている理由の一つにコンパクトな点が挙げられます。
近年、日本の自動車は大型化が顕著です。日本と世界の道路事情の違いによるもので、かつ国内よりも海外の販売に力を入れているメーカーが多いので致し方ない部分ですが、ノートに関しては5ナンバーサイズのコンパクトカーを死守。
先程、現行モデルには様々な技術が投入されているとお伝えしましたが、それでも5ナンバーサイズのボディを維持し、かつ全長が4,045mmと取り回しの良いサイズは日本の道路事情にマッチしています。
駅までの送迎、近場への買い物等、ちょっとした用事の際「動かすのが面倒」だと思わせない軽快性は、男性だけではなく女性からの人気も獲得。メインの一台としてだけではなく、セカンドカー需要もあるなど小回りの良さが幅広いニーズを獲得しました。
日産ノートが人気の理由2.e-POWER搭載
e-POWERが登場したことでノートの販売台数が劇的に回復したことは、先ほどご紹介した通りです。
そんなe-POWERが高い人気を集めている理由はずばり、燃費の良さ。e-POWER登場前のノートの最高燃費は26.2km/Lでした。
この数字は決して悪い数字ではありませんが、競合となるトヨタ・アクアの37.0km/Lと比較すると少々物足りないものであったのも事実。
しかし登場時のe-POWER搭載モデルは37.2km/Lを記録するなど、ライバル以上の低燃費を記録しました。
燃費に関しては直接的なランニングコストとなることから、多くの利用者がこだわる部分です。
コンパクトカーに関しては、動力性能等は二の次で、とにかく経済性(低燃費)を求めるユーザーも珍しくありません。
それまで競合の後塵を拝していた燃費性能に関して、業界トップクラスと遜色ないレベルに到達しただけではなく、低燃費ではあっても動力性能が悪くはない点から、e-POWERを搭載したノートの人気は高いです。
日産ノートが人気の理由3.豊富な色展開とオプション
現行モデルに関しては、2トーン2色、モノトーン11色の全13色のカラーバリエーションを誇るノート。
「どの色のノートにするのか」を決めるのも楽しさの一つであり、オプションも豊富です。
オプションはグレードによって異なりますが、主に下記が用意されています。
- スマートフォン用ワイヤレス充電器
- サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー(ドアロック連動格納機能付)
- 合皮アームレスト(ステッチ付)〈フロントセンター、フロントドア〉
- ドアトリムクロス(トリコット)〈フロントドア〉
- シート地 グラデーショントリコット
- ルーフスポイラー
- インテリジェント エマージェンシーブレーキ
このように、豊富なオプションが用意されている点は、好きに選ぶことができるだけではなく不要なものを選ばずに価格を抑えられることも意味します。
この点が、ノートが現代の必要な物だけを選び、不要な物を選ばない消費者気質にマッチしている理由の一つでしょう。
日産ノートの人気カラー・グレード・オプション
日産ノートの人気カラー
現行ノートの人気カラーをランキングで紹介しましょう。
第3位は、濃いめのシルバー。「ダークメタルグレー」
第2位は、明るめのシルバー。「ブリリアントシルバー」
第1位は、やはりホワイト。「ブリリアントホワイトパール」
ノートのボディカラーは、上位グレードになるにつれ選べるカラーラインナップが増えていきます。Fでは5色。Sでは7色。Xでは12色。そしてツートンカラーが選べるのは最上位グレードのXのみです。
日産ノートの人気グレード
驚きの燃費、38.2 km/Lを達成したFは、ベースグレード。
価格と装備のバランスがとれたSは、お買い得グレード。
プロパイロットを積極的に体感したいならXです。
おススメ人気グレードは1.2 Xですね。下位グレードのSやFと比べると十数万円と高価になりますが、装備が充実しているのでコストパフォーマンスに優れています。
日産ノートのおすすめオプション
おすすめのオプションは、日産オリジナルナビゲーション(シンプルモデル[MJ120D-L])です。純正ナビでないとステアリングスイッチやリアカメラ等が連動して使えないこと。社外ナビでは、連動できるか保証はありません。
中古の日産ノートとよく比較される車
ノートを中古でと考えている方も多いのではないでしょうか。
ノートは5ナンバー・低燃費のコンパクトカーが大きな特徴で、同じ個性を持つ競合としては下記が挙げられます。
- トヨタ:アクア、ヴィッツ
- ホンダ:フィット
- マツダ:Mazda2(デミオ)
上記が5ナンバーの低燃費コンパクトカーです。
また、経済性を重視する場合にはホンダのN boxやスズキのワゴンRなど、コンパクトカーに勝るとも劣らない車内空間と燃費性能を誇る軽自動車も競合と成り得るでしょう。
日産ノートの中古相場
ノートの中古車相場は、モデルによって少々異なります。
また、同じモデルではあっても走行距離や状態によって異なりますが、大まかな相場としては下記だと考えてよいでしょう。
初代モデル・E11 | 2代目モデル・E12 | 3代目モデル・E13 | |
在庫 | 少ない | 多い | 少ない |
状態 | 古いものが多い | 古いものから新しいものまで様々 | 新しいものが多い |
相場 | 安い | 安いものから高いものまで様々 | 高い |
この点から、中古のノートを安く購入したいのであれば初代モデル、あるいは2代目モデルを対象にするのがおすすめ。
良い状態のノートを求めているのであれば、3代目モデルを探すと良いでしょう。
ちなみにe-POWERに関しては2代目の2016年11月に登場していますので、それ以降の年式のノートを探すと比較的見つけやすいです。
中古の日産ノートを個人売買するときの注意点
中古のノートの入手にあたって、とにかく価格にこだわるのであれば個人売買も選択肢に入れてみるとよいでしょう。
個人売買は業者を介さず、販売希望者と購入希望者で直接売買する手法です。
かつて車の個人売買は現実的に難しい手法でしたがインターネットの登場、さらにはサービスの多様化によって車の個人売買は決して難しいものではなくなりました。
ヤフーオークションを皮切りに、ジモティーやメルカリといったフリマアプリ等、個人売買が可能なサービスが多数登場しており、その中には中古車も出品されていますので、安い中古車を探す場合、これらの個人売買も検討する価値は十分にあります。
しかし、個人売買はあくまでも「当事者間」での取引です。
例えば自動車のディーラーであればディーラーが、中古車販売店であれば中古車販売店が責任を負います。
お店の信頼もありますので、おかしなことをするような業者はそうそういないでしょう。
しかし個人売買の場合、残念ながら取引相手が必ずしも信頼できる人だとは限りません。
ましてや車の個人売買の場合、代金と車を交換するだけではなく、名義変更や各種手続きを行う必要があります。
基本的には購入者側が行うものですが、名義変更に必要な書類を出してくれないケースもあるでしょう。
つまり、車の個人売買は車の状態だけではなく、信頼できる相手なのかを慎重に判断する必要があります。
安いからと購入したらトラブルに巻き込まれてしまうケースもあれば、決して悪い人間ではないものの、車の状態を把握していなかったことで車を受け取った直後にトラブルが発生し、どちらが責任を負うのかで話し合いが紛糾するケースも見受けられます。
そのため、信頼できる相手なのかだけではなく、知れる限りの車の情報を提供してもらうことも大切です。
日産ノートを個人売買した人の口コミ
安い日産ノートを探したところ、個人売買でお手頃なノートを見つけました。
とても安い点は満足でしたが、その後の譲渡は慣れていない点もあって難しいと感じることもありました。
それでも安く手に入ったことに満足していますが、もう少し出品者の方と密なコミュニケーションを取れればよかったなとの反省もあります。
とある個人売買掲示板にて格安の日産ノートを見つけました。
早速購入したのですが、出品者が体調を崩してしまったとのことで、取引が一週間くらい進みませんでした。
仕方ない部分もありますが、乗りたい時期が自分の中で決まっていたのでもう少しスピード感のある取引をしたかったですね。
その後、必要な書類が足りなかったので名義変更が一度できなかったのも含め、これなら個人売買よりもしっかりした業者から購入した方が良かったのではと取引中に何度も思いましたが安く入手できたのは良かったです。
日産ノートを安全に個人売買するなら「fabi」がおすすめ
個人売買で安く、でも安心してスムーズな取引をと考えている方におすすめが「fabi」です。
fabiは車の個人売買アプリですが、車専門の個人売買アプリとあって、出品の際にはテンプレートが用意されています。
撮影すべきポイント、用意すべき書類が用意されており、かつ値段に関してはこれまでの取引履歴からAIが算出するので売り手にとっても買い手にとっても「適正価格」での取引が可能です。
個人売買でありがちな「書類がない」「状態が良く分からない」といった問題を改善すると共に、出品に当たっては本人確認が必要なので冷やかしの出品者をふるいにかけることもできます。
さらに、fabiは日本全国対応。各地への陸送手配まで行えるシステムとなっている点に加え、費用に関しても当事者同士の直接授受ではなく、一旦fabiが預かります。
つまり、何らかの不手際がある場合、相手は代金を手にできませんので「お金を振り込んだら取引速度が遅くなった」「車を渡したのにお金が振り込まれない」といった個人売買特有の問題も解決できます。
ちなみにこれだけの機能を持ちながら、fabiの登録・利用料・出品料は無料です。
必要な費用は取引成立時の手数料のみなので、個人売買のメリットを活かしつつ、デメリットを上手くカバーしたシステムとなっています。
中古車の個人売買アプリ「fabi」のダウンロードはコチラから