日産が誇る人気ミニバン「セレナ」
日産のミニバン、セレナは5ナンバーミニバンの「王者」として、長らく販売登録台数の上位を記録しており、「5ナンバーミニバン」というカテゴリーでは長年1位が指定席だった人気モデルです。
国内メーカーの多くが海外市場を見据えた大型化を進める一方で、セレナに関しては5ナンバーを維持。
3代目モデル以降はグレードによってはエアロパーツを装備すると多少5ナンバーサイズのサイズを上回ってしまうのですが、車体サイズは5ナンバーを死守していることから、日本の道路事情にマッチしたモデルとして人気を集めています。
日本のミニバンといえばトヨタのミニバンが人気ですが、5ナンバーのミニバンに関しては、競合のノアに勝るとも劣らない人気を獲得。
「ミニバンが欲しいけど、大きい車は動かしにくい」と考えている層にマッチし、根強い人気を獲得しています。
登場時は商用モデルも用意されているなど、どちらかといえば武骨なインテリアでしたが、モデルチェンジを重ねる毎にデザイン性も高まり、ノーズの長いスポーティーなスタイルとなっています。
日産セレナの新型フルモデルチェンジはいつ?
2022年11月、セレナは6代目へのフルモデルチェンジが発表されました。
ただし、具体的な日時はアナウンスされず、ガソリン車に関しては「今冬」、e-POWER車は「2023年春」から順次発売されるとのことでした。
その後、ガソリン車に関しては12月22日から販売開始されるとアナウンスされました。
ただし4WD車に関しては、e-POWER車同様「2023年春」とアナウンスされています。
日産側は「1月下旬から納車」とアナウンスしていますが、人気モデルである点を踏まえると、よほど早い段階で購入契約を結ばない限り1月下旬の納車は難しいでしょう。
人気モデルであり、かつ半導体が不足している点から、既に数か月待ちは覚悟した方が良いとの声も出ているほど。
そのため、販売日が正式にアナウンスされる前から予約をしていた人は別として、今から予約をしても実際に納車されるまでは相当時間がかかることが予想されます。
初代日産セレナ(1994年式モデル)の特徴
日産「セレナ」の登場は1994年ですが、厳密には1991年に登場したC23型がセレナの初代モデルと考えてよいでしょう。
実は1991年の登場時は、バネットコーチのフルモデルチェンジである「バネットセレナ」として登場しました。
そのため、このモデルは「バネットだ」とする声もありますし、「セレナだ」とする声もあります。
このモデルが1994年5月にマイナーチェンジした際、車名が「バネットセレナ」から「セレナ」となりました。
すでに登場から長い月日が経過している点から中古車市場では見かける機会が少ないモデルですが、決してプレミア的な価値が付帯していることはありません。
状態相応の価格で取引されていますが、在庫そのものが少ないことから入手困難なモデルとなっています。
2代目日産セレナ(1999年式モデル)の特徴
1999年6月、フルモデルチェンジが行われて2代目・C24型となりました。
ラルゴと統合された2代目モデルの一番のトピックはFFとなった点です。
初代モデルはFRレイアウトのミニバンでしたが、この時期、競合となるホンダのステップワゴンが大ヒットを記録しました。
ステップワゴンのヒットはFFレイアウトだけではなく、宣伝戦略が良かったことも一因ですが、同じ「5ナンバーミニバン」として対抗すべくFF化。
また、もはや当たり前の装備となっている両側スライドドアもこのモデルから採用されました。
ちなみに乗用タイプのミニバンで両側スライドドアが採用されたのは、この2代目セレナが初です。
現在のセレナの基礎となったモデルだと考えることもできるのですが、中古車市場では初代モデル同様、その姿を見かける機会は稀です。
しかし、初代モデル同様クラシックカーとして一部マニアから人気を集めているといったこともありませんので、稀に見かける在庫も、スペック相応の価格にて販売されており、走行距離が10万kmを超えている物に関してはほぼ車検代のみの安価な価格で販売されています。
3代目日産セレナ(2005年式モデル)の特徴
2005年にフルモデルチェンジで登場した3代目・C25型。
インテリアに関しては多少洗練された程度で大きな違いは見られませんが、ルノーと共通のCプラットフォームが採用された点、リヤブレーキがドラムブレーキからディスクブレーキへと変更された点、シフトレバーがイウンパネ式に変更された点が特徴です。
先代モデルで廃止された「ハイウェイスター」グレードが復活したことも話題となりました。
2010年には国内累計販売台数100万台を突破するなど、セレナの人気が確固たるものになっていたことが伺えます。
ちなみにこのモデルから、中古車市場での在庫が一気に増えます。
これまでのモデルは、中古車市場で見かける機会は多くはありませんでしたが、3代目・C25型は全国的に多くの在庫があるので選択肢も豊富です。
その背景に、2008年度にミニバン(3列シート)販売台数1位を記録した点も挙げられます。
結果、走行距離が10万Kmに満たないものでも車検価格のみで投げ売り状態となっている格安の中古セレナもめずらしくありませんので、「とにかく安いセレナ」が欲しい場合には、狙い目となるモデルです。
4代目日産セレナ(2010年式モデル)の特徴
2010年にフルモデルチェンジされた4代目・C26型です。
現行モデルに繋がる流線フォルムが採用されたモデルなので、見た目の雰囲気に「古臭さ」がありません。
このモデルの大きなトピックは「S-HYBRID」と呼ばれる日産独自のハイブリッド技術が搭載されました。
それまで日産はハイブリッドよりもEVの開発に力を入れていましたが、東日本大震災による電気需要・社会情勢の変化によってハイブリッドにも着手。
独自の技術を開発すると2012年の一部改良モデルからセレナにも採用され、セレナも「ハイブリッドカー」が誕生することになります。
こちらのモデルは2016年まで販売されていたモデルとなることから、中古車市場でも多くの在庫を確認できます。
走行距離が10万kmを超えているモデルに関しては車検代のみ程度、あるいは数十万円でもお釣りがくるものもありますが、200万円を超えた価格にて販売されている状態の良い中古車もあるなど、バリエーション豊富です。
5代目日産セレナ(2016年式モデル)の特徴
2016年に登場した5代目・C27型。
新システム、「プロパイロット」が導入され、さらにはフロントグリルも日産車全体で採用されている「Vモーション」に一新するなど、「新しいセレナ」をアピールしたモデルです。
安全性が高く評価されたモデルで、衝突安全性能評価では最高評価となるファイブスター賞、予防安全性能評価においても最高評価となるASV++(ダブルプラスを獲得。予防安全装置評価では、JNCAP初の満点評価を獲得したほど。
さらには2018年にはe-POWERモデルも登場。それまでのS-HYBRID搭載モデルの燃費は12km/L程度でしたが、e-POWERでは最高燃費のグレードでは26.2km/Lと、約1,700kg前後の重量を誇るミニバンとしては驚異的な燃費数字となりました。
最も新しいモデルとあって、中古車市場においても最も在庫を確認できるモデルです。
そのため、安いモデルであっても100万円を切るものは少なく、全体的に見ても状態の良いものが多いです。
日産セレナの人気カラー
セレナのボディカラーは、モノトーン10色でツートーン5色の計15色のボディカラーが設定されており、以下のカラーが人気を集めています。
・人気カラーの組み合わせのブリリアントホワイトパール×ダイヤモンドブラック。
・漆黒のブラック!ダイヤモンドブラック。
・人気のセレナもやはりホワイト人気高!ブリリアントホワイトパール。
日産セレナの人気グレード
日産の最新技術プロパイロットを望むのであれば、ハイウェイスター Vがおすすめ。
ハイウェイスターならではのエアロパーツが精悍です。
日産セレナの人気オプション
セレナの人気オプションといえば、先進的安全機能が搭載されたセーフティパックA。
インテリジェント アラウンドビューモニター ・インテリジェント DA(ふらつき警報) ・SRSカーテンエアバッグシステム&前席サイドエアバッグシステム ・ヒーター付ドアミラーです。
セーフティパックBは、Aの機能のほかにプロパイロットが搭載されます。
日産セレナが人気の理由1.燃費
セレナはミニバンの販売ランキングで1位を獲得したことが多々あります。
高い人気を誇るその理由として、まず挙げられるのが燃費の良さです。
燃費はランニングコストに関わる大切な部分なので、できれば低い方が良いと考えている人が多い日本の自動車ユーザーに、S-HYBRIDやe-POWERなど、燃費に訴求するシステムを積極的に導入するセレナは訴求力抜群。
先にもお伝えしましたが、最も低燃費のグレードでは26.2km/Lとコンパクトカー並の燃費性能を誇りますので、ランニングコストに優れているモデルとして人気が高いです。
日産セレナが人気の理由2.室内空間が広い
セレナは5ナンバーミニバンとして室内空間が広い点も人気の理由です。
5代目・C27型に関しては室内長が3,240mm、室内幅が1,545mm、室内高が1,400mmとミニバンクラスの中で最も広いサイズです。
ちなみに競合であるノアは2805×1470×1405mmサイズ。
競合よりも広い室内空間であることが、数値からも見て取れます。
また、e-POWER車はキャプテンシートとなっていますのでより快適な居住性を実現するなど、快適な車内空間となっている点も見逃せません。
日産セレナが人気の理由3.車体価格が安い
セレナは競合と比較すると車体価格が安いです。
販売価格は実はさほど違いはないのですが、ディーラーの値引き幅や中古車市場での価格はセレナの方が安いことから、「できれば安く購入したい」と考えている層から人気を集めています。
日産セレナとよく比較される車
日産のセレナの競合となるのは、これまでも何度か名前を出させていただいたトヨタ「ノア」です。
同じく5ナンバーミニバンとして価格やサイズ、コンセプトまでまさにライバルです。
もちろんノア側から見てもセレナはライバルになりますので、セレナにせよノアにせよ、購入する時には多くのユーザーが両車を比較していることでしょう。
ホンダ「ステップワゴン」も同じく5ナンバーミニバンではありますが、こちらに関してはキャラクターが微妙に異なることからライバルというよりも「同カテゴリー」となりますが、同じカテゴリーである以上、比較するユーザーもいます。
中古の日産セレナを個人売買すると安い理由
中古の日産セレナは、4代目・C26型以降は在庫も豊富です。
取り扱っている中古車取扱業者も多いことから選択肢も豊富ですが、安さを追求するのであれば個人売買も選択肢の一つに入ります。
ジモティーやフリマアプリといった個人売買は、中古車取扱業者とはビジネスモデルが異なります。
中古車取扱業者は、安く入手した中古車を整備するなどして付加価値を高め、購入金額よりも高く売却することで利益を狙うビジネスですが、個人売買は個人でのやり取りです。
ユーザー視点で考えると、中古車取扱業者はいわば中間業者。個人売買の価格よりも高くなってしまうのも、ビジネス構造上仕方ない部分ではありますが、単純な価格という点では個人売買の方が安いです。
日産セレナを個人売買するときの注意点
わざわざ中間業者となる中古車取扱業者を通すより、個人売買の方が売る側は高く、買う側は安く購入できる個人売買。
安いセレナをと考えている方にとって、個人売買は魅力的なスタイルではありますが、個人売買には注意点があるのも事実です。
それは端的に、下記の二点です。
- 車の状態
- 相手の信頼性
個人売買の場合、車の状態は相手の言葉を信じるしかありません。その相手が信頼できるのかも問題です。
相手を騙そうとして、都合の悪い部分を隠したり告げない個人売買の出品者もいます。
また、決して明確な悪意を持っている訳ではなくとも車の状態を把握していないことで、結果的に「話と違う」となって両者の間でトラブルが発生するリスクもあるので注意しましょう。
日産セレナを個人売買した人の口コミ
日産のセレナをジモティーで譲ってもらいました。
安かったんですけど、書類の申請とかちょっと面倒でした。
ようやくセレナをゲットできたので楽しみたいです。
セレナを個人売買にて安くゲットしました。
安さに関しては満足ですが、車の状態が聞いていた話と微妙に違う部分もあったり、入金してから一時的に連絡が取れなくなって不安になったりしました。
個人売買は安い分自己責任の部分が多いので、勉強になりました。
日産セレナを安全に個人売買するなら「fabi」がおすすめ
個人売買は相場よりも安く中古車を購入できるのが魅力ですが、相手によっては危険性が高まります。
そこで中古のセレナを安く安全に購入したい方におすすめなのが「fabi」。
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また、過去の取引履歴から適正価格を算出するAIが搭載されていますので、不当な価格での出品を防止。
基本的に個人売買ではありますが、購入時の金銭授受に関してはfabiが一旦預かるシステムとなっていますので、個人売買でありがちな「お金を払ったのに車が届かない」「車を配送したのにお金が振り込まれない」といった、出品者・購入者それぞれのデメリットを解決します。
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