トヨタ アクアの魅力とは?
トヨタ・アクアが登場したのは2011年。当時、トヨタで最も売れていたのはプリウスでした。
低燃費ハイブリッドカーとして自動車業界に留まらない程の話題を集めたプリウスが売れに売れていた一方で、「もう少し小さいサイズの低燃費ハイブリッドカー」が切望されていました。
プリウスは北米市場を見越し、1.8L、さらには3ナンバーサイズと日本ではやや大きな部類に入るモデルで、「ちょっと大きい」との声が多々挙がっていたのも事実。
低燃費である点は大きな支持を集めていたのですが、多くの人が「もう少し小さい低燃費ハイブリッドカー」「日本の道路事情に合う低燃費ハイブリッドカー」を求めていました。
しかしその要望に応えたのは、トヨタではなくホンダでした。
ホンダ・フィットの2代目モデルはハイブリッドエンジンを搭載し、5ナンバーサイズの低燃費車として、高い人気を集めました。
このような状況を受け、5ナンバーの低燃費ハイブリッドカーの開発に力を入れ始め、完成したモデルがアクアです。
いわば「打倒フィット」として投入されたモデルは、フィットの牙城を崩したのはもちろんですが、1.8L・3ナンバーのプリウスと上手く住み分けされることとなり、アクアとプリウスはトヨタの2大看板として定着しました。
アクアは長らくフルモデルチェンジが行われていませんでしたが、2021年には初となるフルモデルチェンジを果たしました。
トヨタ アクアはFFと4WDから選べる
アクアにはFFと4WDの双方がラインナップされています。
駆動体系的に4WDよりFFが低燃費ではありますが、4WDも他のモデルと比較すると十分に低燃費です。
FF:33.6km/L~
4WD:30.0km/L~
最新グレードのカタログスペック上では上記となっています。
FFと比較すると劣るとはいえ、30.0km/Lという燃費は他のモデルのFFとそん色ないレベル。
4WDとしては低燃費モデルとして上位にラインナップされています。
首都圏では4WDの需要は趣味的なものに限定されますが、寒冷地や山間部では、4WDの需要が高いことから、アクアの4WDは「低燃費の4WD」として人気を集めています。
トヨタ アクアの標準装備
アクアの標準装備は、グレードによって異なります。
ここではアクアの4つのグレード「B」「X」「G」「Z」についてそれぞれの標準装備をご紹介します。
トヨタ アクアのグレード1.B
トヨタ アクアのグレード「B」は、エントリーモデルとしてだけではなく、法人向けモデルとしても位置付けられています。
プッシュボタンスタートシステム、アウトサイドドアハンドルはブラック、UVカット機能付ガラス、マット塗装+材着のインストルメントパネルと助手席アッパーボックス、マット塗装のインパネセンタークラスター&ヒーターコントロールパネルとセンターレジスター、ウォッシャー連動間欠リアワイパー。
なお、BグレードのFFには、14インチホイールが標準装備となっています。
トヨタ アクアのグレード2.X
グレード「X」は、アクアのスタンダードとして位置づけられているモデルです。
上記でご紹介したBの装備に加え、ウォッシャー連動間欠リアワイパーと回転式アシストグリップ、スマートエントリー&スマートシステム、プライバシーガラス、ピアノブラック加飾+材着のインストルメントパネルと助手席アッパーボックス、シルバー加飾のセンターレジスターを装備しています。
さらにXグレードのFFも15インチホイールが標準装備となっています。
トヨタ アクアのグレード3.G
アクアのグレード「G」は、ハイグレードモデルとして位置づけられています。
上記でご紹介したXの装備に加え、パーキングサポートブレーキ、バックガイドモニター、フードサイレンサー、センターアームレスト、ナノイーX、ペールゴールド塗装のグリルモール、本革巻き+シルバー塗装の3本スポークステアリングホイール、ピアノブラック塗装のフロントドアトリムとフロントコンソール、スーパーUVカット・IR〈赤外線〉カット機能付のフロントドア、上級ファブリックシート表皮など、Xの装備がグレードアップしているタイプです。
トヨタ アクアのグレード3.Z
アクアのグレード「Z」は、登場時はありませんでしたが、新たに設定された最上位グレードです。
上記Gグレードの装備に加え、LEDフロントフォグランプ、ピアノブラック塗装のグリルガーニッシュ、時間調整式のウォッシャー連動間欠フロントワイパー、スモーキーブロンズ加飾のインストルメントパネル・助手席アッパーボックス・フロントコンソールを装備。
さらにBi-Beam LEDヘッド+LEDターン+LEDクリアランスのフルLED仕様のヘッドランプ、ライン発光タイプとなったリアコンビネーションランプのLEDテールランプ、ディスプレイオーディオが10.5インチへと大型化するなど、さまざまな点においてグレードアップがみられます。
トヨタ アクアの中古車購入をやめたほうがいいと言われる理由
トヨタ・アクアの評判を見ていると、しばしば「中古車アクアの購入はやめたほうがいい」との声があります。
一体なぜこのような声があるのか。アクアは決して悪い車ではありません。むしろ燃費に関しては未だに自動車業界トップクラスを誇る低燃費。
経済性を求めるユーザーにとって魅力的なモデルである事実は揺らがないものですが、なぜやめたほうがいいとの声があるのか。
この理由として考えられるのは、まずはタイミング。
アクアのキャラクターは「5ナンバーの低燃費コンパクトハイブリッドカー」です。しかし、実はこのキャラクターとほぼ同じモデルが登場しています。
そうです、ヤリスです。それまでヤリスはヴィッツの海外版として、国外で販売されていたのですが2020年にフルモデルチェンジされた際、日本国内でも「ヤリス」として発売されることになりました。
2020年当時、アクアは登場以降、一度もフルモデルチェンジが行われていなかったのです。
そのため、2020年発売の4代目ヤリスと比較すると、どうしても商品力で見劣りしました。
この点から「今更アクアの中古車を買うくらいなら少し待ってヤリスにしたほうがいい」との声から、「アクアの中古車はやめたほうがいい」との声が広がってしまったと考えられます。
ヤリスとの比較ではなく、長らくフルモデルチェンジが行われていなかったことから、当初は「ヤリスと統合されるのではないか」との声もありました。
つまり、アクアは初代モデルのみで販売終了となるのではとの噂がありました。
そのため、装備としては一世代前の中古車しか存在しないことになるので「やめたほうがいい」と思われていたのではないかとの推測もあります。
しかし、実際にアクアの中古車に何の問題もありません。むしろ中古車であれば車体価格を抑えつつ、低燃費ハイブリッドカーを入手できるのでお得だと言えるでしょう。
トヨタ アクアの中古車を購入する際の注意点
アクアの中古車を購入する際には、グレードを必ず確認しましょう。
お伝えしたように、アクアにはB、X、G、Zの4つのグレードが用意されていますが、最廉価・法人向けとされるBグレードは装備がシンプルです。
後席に至ってはパワーウィンドウではなく、手動開閉式。法人需要であれば、そもそも後席に人を乗せる機会そのものが少ないので手動式でも特に不便ではないでしょう。
しかし家族でとなれば、後席の窓の開閉がすべて自力のBグレードは不便だと感じる方も多いのではないでしょうか。
アクアに限らず、どの車にもグレードはありますが、アクアに関してはBとそれ以外のグレードの装備に大きな差があるので中古車を探す際には必ずグレードをチェックしておきましょう。
トヨタ アクアの中古相場
50万円以下のアクアも珍しくないほど、アクアの中古車相場は安いです。
そもそも新車価格が安いこともあり、例え「新車から8割程度の価格」であっても、300万円、400万円レベルの車よりも安価になります。
トヨタ アクアの中古価格はなぜ安い?
アクアの中古車相場は比較的安価です。その理由として、アクアの売り上げが好調だったことで中古車市場に在庫が多々ある点が挙げられます。
中古車価格の決まり方は需要と供給のバランスです。
アクアを欲しいと思う人と、アクアの在庫のバランス次第ですが、売れに売れたアクアとあって、中古車市場には「アクアを欲しい」との需要以上の在庫があります。
そのため、中古車販売店側としては値段を安くしてでもさばきたいとの思惑があるので、相場が安い傾向にあります。
トヨタ アクアの狙い目モデル
アクアの狙い目は、最も安価なBグレードです。
Bは新車価格が安価な点から、中古車市場でも基本的に安価です。
例えば新車価格の8割程度の価格であっても、500万円のモデルと200万円程度のアクアとでは価格に差が出ます。
また、法人向けとあって粗い運転をされることもなければ、社用車なので綺麗に使用していたり、カスタマイズされていない点、営業車としての使用が多いので汚れていない点など、良い状態の中古車が多いです。
安価かつ状態の良い中古車が多数あるので、安さと状態の良さの両方を求めている人におすすめです。
トヨタ アクアの人気カラー
アクアの人気カラーはシルバーとホワイトです。
一般的に、自動車はシルバーが高い人気を集める傾向にあり、アクアに関しては特に法人需要が高く、法人はカラーリングの安価なシルバーを選ぶ傾向にあります。
街中で見かけるアクアはシルバーカラーが多いと感じている方も多いのではないでしょうか。
トヨタ アクアの燃費
アクアの燃費はFFと4WD、さらにはグレードによって異なります。
グレード | FF | 4WD |
B | 35.8km/L | 30.1km/L |
X | 34.6km/L | 30.0km/L |
G | 33.6km/L | 30.0km/L |
Z | 33.6km/L | 30.0km/L |
ベーシックグレードは装備がシンプルなので上位グレードと比べると若干ですが重量が軽いことから、燃費数値が良くなっています。
それでも最上位のZの4WDでさえ、30.0km/Lの低燃費となっている点はさすがです。
トヨタ アクアの自動車税はいくら?
アクアはすべてのグレードが1.5Lのエンジンとなっていますので、自動車税は34,500円です。
トヨタ アクアを安く手に入れたいなら個人売買のfabiがおすすめ
アクアを中古車でと考えているのであれば、中古車販売店よりも個人売買がおすすめです。
その中でもおすすめは中古車専門の個人売買アプリ「fabi(ファビ)」です。
インターネット上には個人売買サービスが多々登場していますが、車専用の個人売買アプリはさほど多くはありません。
多くの商品を取り扱っている個人売買は多々ありますが、車の個人売買となればその数は少ないです。
そのため、fabiは車の個人売買のためのフォーマットとなっています。
例えば出品時には撮影する部分をレクチャー。個人売買では書類等もすべて当事者間でやり取りすることになりますが、必要な書類のアナウンス、さらには配送のための手配機能まで搭載されています。
さらに、fabiはAIを労災し、出品時に過去の取引履歴から売れやすい価格を算出。中古車買取店のように場所代や人件費などが価格に影響しないため、売り手にとっては中古車買取店よりもお得な価格で中古車の取引が叶います。
また、fabiはfabiは取引成立後、双方が納得して売り手がお金を手にできるシステムです。直接授受ではなく、fabiのウォレットにプールされ、取引が無事に進んでからの授受となります。つまり、金銭面でのトラブルリスクが最小化されています。
このように、fabiは個人売買の最大のメリットである当事者間の売買だからこその価格面はそのままに、個人売買の懸念である個人間のやり取りの信頼性を、システムによって構築したのです。
結果、売り手・買い手それぞれwin-winとなるシステムを構築しました。