トヨタの人気ミニバン「ヴォクシー」はなぜ人気?
2001年に登場したトヨタ・ヴォクシー。
ノアの姉妹車として、ほぼ同スペックを誇るヴォクシーはノア同様、長らく5ナンバーを堅持しています。
ヴォクシーはネッツ店、ノアはカローラ店でそれぞれの販売チャンネルの取り扱いでしたが、現在は販売チャンネルの垣根がなくなりどこのトヨタディーラーでも希望するモデルが買えるようになりました。
グレードによっては3ナンバーのものもあるのですが、3代目モデルまでは必ず5ナンバーグレードをラインナップしており、大型化が顕著な
多くの国内自動車モデルの中にあって、日本の自動車事情にマッチした日本国内の道路を走りやすいミニバンとして人気を集めています。
もちろん人気の理由はそれだけではありません。そのほかにも、ヴォクシーが人気を集めている理由は多々あります。
ヴォクシーが人気の理由1.アグレッシブなデザイン
ヴォクシーはノアの姉妹車となりますので、基本的なスペックはノアと同じですがノアと比較すると先鋭的なデザインとなっています。
落ち着きのあるファミリーミニバン的なキャラクターとなっているノアに対し、「やんちゃ」「エッジが利いている」といったイメージを持つヴォクシー。
結果、ミニバンは欲しいけれども遊び心を求めている層からの人気を獲得しました。
ヴォクシーが人気の理由2.燃費の良さ
ヴォクシーはガソリン車とハイブリッド車をラインナップしており、ハイブリッド車はミニバンの中でもトップクラスの低燃費となっています。
ヴォクシーの競合車は詳しくは後述しますが、国産車ではホンダ・ステップワゴンと日産・セレナです。
どちらも素晴らしいモデルですが、燃費に関しては下記となっています。
トヨタ・ヴォクシー | ホンダ・ステップワゴン | 日産・セレナ |
22km/L~23km/L | 19.5km/L~20.0km/L | 18.4km/L~20.6km/L |
ヴォクシーはハイブリッド、ステップワゴンはe:HEV、セレナはEパワーの、いずれも低燃費のモデルのスペックとなっています。
「微々たるもの」だと思う人もいるかもしれませんが、一方では大きな違いだと思う人もいることでしょう。
特に近年はガソリン代が高騰しているため、わずかな違いではあっても、長く乗るのであれば総額は大きな違いとなります。
ライバルたちよりも低燃費のヴォクシーが、経済性を重視するユーザーから選ばれているのも納得です。
ヴォクシーが人気の理由3.快適性
ヴォクシーは先鋭的なデザインではありますが、ファミリーミニバンです。
家族で過ごすにあたっての快適な車内空間をもたらすための装備が多数用意されている点も人気の理由です。
パワーアシストドア、サイドリフトアップシートといった乗降性を追求した装備や世界初となる任意の角度での停止が可能なフリーストップバックドア、トヨタ車初となるリアクォーターパネル内のスイッチ搭載により、車両の横に立った状態での開閉が可能になりました。
また、走行支援としてアドバンスドドライブや専用アプリと連携することでスマートフォンの操作にて駐車・出庫を可能にするなど、さまざまな機能が搭載されている点も人気の理由です。
ヴォクシーが人気の理由4.新車価格でも比較的安価
ヴォクシーは、ガソリン車の最廉価グレードで3,090,000円からです。
日本経済の停滞をよそに、成長している世界に合わせて自動車の価格は値上がり傾向にありますが、ヴォクシーに関しては国内市場を意識されていることから、新車価格も抑え気味となっているため、購入しやすい車といえます。
新車価格帯は先に紹介したホンダ・ステップワゴン、日産・セレナとほぼ同価格帯となっているのですが、リセールバリュー、さらには先にお伝えした燃費とトータルで考えると、経済性に優れています。
初代ヴォクシー R60G型の特徴
ヴォクシーの登場は2001年。「ライトエース・ノア」の後継車として登場しました。
名前からも分かるようにノアの先代モデルですが、トヨタの当時の販売チャネル戦略で、カローラ店向けに販売されていたノアに対し、ドレスアップ・カスタマイズ要素を強めたモデルとして位置付けられました。
発売の翌2002年には特別仕様車として「Z煌(きらめき)」を販売。
ヴォクシーの先鋭的なキャラクターをよりアピールしたものとなったことで、走りやビジュアルを楽しみたいファミリーミニバンユーザーを刺激しました。
2004年にマイナーチェンジが行われ、2007年まで販売された後、次期モデルへとチェンジ。
古いモデルとなっていることから、中古車市場ではさほど多くの在庫はありません。
また、希少価値がついているものもありませんので、走行距離の長いモデルに関しては数十万円を切る価格で販売されているものもあります。
2代目ヴォクシー R70G/W型の特徴
フルモデルチェンジを受けて2007年に登場した2代目モデルは、コンセプトは初代モデルと変わりませんが、エクステリアはよりシャープなシルエットとなりました。
テールランプは当時人気の高かったクリアレンズ。搭載エンジンは、2000cc直4DOHC VALVE MATICエンジンで、駆動方式はFFと4WD。ミッションはCVTのインパネシフトでした。
サードシートに搭載されたワンタッチスペースアップシートは、当時、ワンタッチで折り畳みから跳ね上げまで行える世界初の装備でした。
2代目モデルでも先代モデルで人気を集めた特別仕様車「Z煌」が登場。
初代で人気のあった特別仕様車「煌」は、Z 煌・ZS 煌・ZS 煌II・ZS”煌III”と数回販売されています。また、ヴォクシーの2代目モデルではスポーツグレードのG SPORTS(G’s)を冠したZS”G’s Version EDGE”が登場したことで話題に。
また、デュアルパワースライドドア、メッキハンドル、メッキドアミラーを装備するなど、より先鋭的なテイストがフューチャーされました。
2010年のマイナーチェンジを経て2014年まで販売されました。
人気を集めていた点、比較的新しいモデルであることから中古車市場には多くの在庫があり、販売価格もそれぞれ異なります。
走行距離が長いものに関しては車体価格が30万円を切る物も珍しくありません。一方、良い状態のものは200万円前後と、当時の新車価格に迫るものとなっています。
3代目ヴォクシー R80G/W型の特徴
3代目ヴォクシー R80G/W型は、2014年に登場したモデルです。
エクステリアが大幅に変更され、同じくトヨタから販売されているヴェルファイアに相通ずる迫力のあるフロントグリルが採用されました。
先代モデルと比較して全高が25mm低くなっているものの、室内高は60mm高くなっているので室内空間は広くなったと感じることでしょう。
また、このモデルからハイブリッドモデルがラインナップされました。
3代目プリウスに搭載されていたリダクション機構付THS IIが搭載され、低燃費化が進みます。
2014年1月登場の3代目。つい最近まで販売されていたおなじみのヴォクシーでしょう。シャープでクールな趣はそのままで、さらにスタイリッシュなミニバンに昇華しました。フロントマスクは、特徴的なポジションランプとヘッドライトの二段重ねで実に印象深い趣になっています。
低床フラットフロアが採用され車高を25mm低くしながらも、室内高が60mm高くなりました。荷室フロアも60mm低くされ荷物の積み下ろしがより楽に。搭載エンジンは従来の2000ccガソリンエンジンに加え、リダクション機構付THS IIを採用したハイブリッド車が追加設定されました。またガソリンエンジンには、燃費に貢献するアイドリングストップシステムが搭載されています。
ガソリン車はX・V・ZSの3グレード。ベースグレードのXは、2016年のマイナーチェンジでトヨタ セイフティ センスが、標準搭載されました。Xより充実装備のVには、スマートキーや踏み間違い時にブレーキをサポートするインテリジェントクリアランスソナーを搭載しています。
ZXは、Vと同じ装備でエアロボディを搭載しLEDフロントフォグランプも標準装備されました。ガソリンエンジンとハイブリッドにそれぞれX・V・ZXと展開しています。
同じ年にそれまでのモデル同様、特別仕様車ZS “煌”・ZS “煌II”・ZS”煌III”が登場。また、スポーティ仕様のZS”GR SPORT”も登場しました。
2017年にマイナーチェンジされた後、2021年9月まで販売され、モデルチェンジを迎えます。
比較的最近まで販売されていた点に加え、大掛かりなフロントグリルの変更もあって人気を博しました。
そのため、ヴォクシーのモデルの中で最も多くの中古車在庫を抱えています。
近年の中古車価格高騰もあり、安いものでも100万円前後、状態の良いもの、あるいはドレスアップされているものに関しては新車価格に迫るものもあります。
ただし、在庫が多いので選択肢が豊富な点も魅力ですし、ハイブリッドモデルが投入されたモデルなので低燃費のヴォクシーを求めるのであれば、こちらのモデルから選ぶと良いでしょう。
4代目ヴォクシー R90W型の特徴
4代目ヴォクシー R90W型は、2022年1月にフルモデルチェンジを果たした現行モデルです。
先代モデル以上に迫力のあるフロントグリルが採用されました。
ボディデザインは、兄弟車のノアとかなり似たイメージなりましたが、歴代ヴォクシーに通じるシャープな印象を受け継いでいます。
ボディ硬性も高められパワートレインも一新。特にハイブリッド車には、期待の4WD(E-FOUR)が登場したことで話題になりました。
グレードは、ガソリン車とハイブリット車にS-G・S-Zがあります。
4代目ヴォクシー R90W型の大きなトピックとして、遂に5ナンバーモデルがラインナップから消えた点にあります。
それまでヴォクシーは5ナンバーサイズを必ずラインナップしていました。
採用しているタイヤのサイズから、上位グレードは3ナンバーサイズとなっていましたが、ノーマルグレードは5ナンバーのラインナップを継続していました。
しかし、このモデルからすべてのグレードが3ナンバーとなったことで、5ナンバーモデルが消滅。完全な5ナンバーミニバンとなりました。
2022年1月登場なので初回車検を迎えていないことから、中古車市場にはさほど在庫はありません。
中古車高騰の影響もあり、安いものでも300万円前後と高値で販売されています。
ヴォクシーの人気グレード1.V
ヴォクシーには数多くのグレードが用意されていますが、その中でも人気を集めているのが「V」です。
こちらはエアロパーツが搭載されているグレードで、カスタマイズすることなく、既にエッジのある個性的なデザインとなっています。
人気の高さから中古車市場でも在庫が手薄となっています。
ヴォクシーの人気グレード2.ZS“煌(きらめき)
煌(きらめき)は、常にラインナップされる特別仕様車です。
こちらの特別仕様車こそ「本当のヴォクシー」だとの声もあるほどで、カスタマイズされている一台は、ノーマルのヴォクシー以上に先鋭的なキャラクターとなっています。
なかでも「煌Ⅱ」はヴォクシーの購入者の6割が選ぶと言われている、人気の高いグレード。
「煌Ⅱ」はパワースライドドアを両側に標準搭載。フロントグリルにLEDヘッドランプが搭載され、インサイドドアやアウトサイドドアハンドルなど多くの箇所にメッキ加飾がされ高級感が高くなっています。
価格はハイブリッドZSから約10万円ほどしか高くないので、割安感がとても高くお買い得なモデルになっています。
中古車市場ではそれなりに在庫がありますが、高値を推移しています。
ヴォクシーの人気グレード3.ZS”GR SPORT”
「走りを追求する」コンセプトの元、ヴォクシー以外にもラインナップされているモデルです。
ヴォクシーはファミリーミニバンではありますが、足回りをカスタマイズして「走れるヴォクシー」へと変化させたグレードは、走破性を求める層から人気を集めています。
ヴォクシーとよく比較される車
ヴォクシーのライバルは先にも名前を挙げたホンダ・ステップワゴン、日産・セレナです。
ただし、ヴォクシーのキャラクターを考えると厳密には「ライバル」とは言い難いです。
その点では他社の5ナンバーミニバンよりも、姉妹車であるノアの方が競合になります。
特に販売チャネルが異なれば値引き交渉でも活用できることから、ノアとヴォクシーで悩んでいる人も多いことでしょう。
ヴォクシーの人気カラー
ヴォクシー人気ボディカラーを調査してみると、以下のような結果となりました。
第3位は、シックなブラック系カラー「イナズマパーキングブラックガラスフレーク」
第2位は、定番カラーのズバリ「ブラック」
第1位は予想通りの「ホワイトパールクリスタルシャイン」
ヴォクシーを個人売買するときの注意点
ヴォクシーを個人売買で入手する場合、ヴォクシーの状態をしっかりと確認しておくことが大切です。
なぜなら、ヴォクシーを手放す人の多くは、「買ったけど乗らなかった」ではなく、ヴォクシーを走らせて楽しんでいます。
そのため、走行距離が長めとなっているだけではなく、それぞれ状態が異なります。
安い中古車だと思ったら、重大な欠陥が隠されていたなんてケースもあるため、走行距離や事故歴だけではなく、実際のヴォクシーの画像を細かい部分まで見せてもらいましょう。
例えばタイヤにしても、スペックを聞く限りでは新しいと思っても、変えてからの走行距離が長いので凸凹がすり減ってしまって交換を要する場合もあります。
ペーパードライバーが「乗らないから個人売買に出品する」ではなく、それまで乗り回して楽しんでいたものの、ライフスタイルの変化や新しい車が欲しくなったことで手放す人が多いので、数字では確認できない部分の状態の確認は必須です。
一般的な中古車相場よりも安い価格で出品されている場合、「狙い目」ではなく「要注意」です。
状況確認で画像では見えにくい部分の状況確認、さらには対応を含め、安心できるのかを考えて取引を勧めましょう。
ヴォクシーを個人売買した人の口コミ
狙っていたヴォクシーの中古車を見つけたので個人売買で購入しました。
かなり乗られていたとのことですが、画像からは見えない細かい傷が結構ありました。
確認しなかったこちらのミスと言われればそれまでですが、ちょっとモヤモヤしています。
ヴォクシーの煌の中古車をジモティで見つけたので入手しました。
取引相手と途中で連絡が遅くなり、お金を支払った後なので詐欺にあったのかと不安になりましたが何とか最後まで滞りなく取引を進めることができました。
今となっては無事手に入ったので笑い話ですが、その時は気が気じゃなかったですね。
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また、出品時にはテンプレートが用意されていますので、用意する書類、撮影する画像等もテンプレートに従うことでスムーズな取引が行えるシステムとなっています。
ちなみにfabiは利用料・出品料が無料です。
無料でアプリで車を探すしたり車を出品したりできるので、売買成立時にかかる取引手数料以外、お金はかかりません。
また、お代に関しても購入者と出品者が直接やり取りするのではなく、fabiのウォレットを通して一度fabi側で代金を預かるシステム。
つまり、個人売買にありがちな「お金を支払ったら連絡が取れなくなった」「車を渡したのにお金を支払ってくれない」といった問題は、fabiでは起こりません。
中古車店やディーラーより安く購入できる個人売買のメリットそのままに、個人売買でのデメリットとなる取引の信頼性を確保したアプリ、それがfabiです。
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