中古ジムニーを個人売買するときの注意点とは?人気色・乗り心地・口コミまとめ

中古車人気も高いスズキの「ジムニー」

1970年に登場したスズキの人気車「ジムニー」は、ジープからの伝統である四輪駆動をモチーフにしたパートタイム4WDで、ラダーフレームと呼ばれるはしごのようなタイプのフレームを使用しや軽自動車です。

強度に優れていることからトラックやバスで用いられているフレームを軽自動車に採用した点が大きな話題を集めました。

一方、軽自動車だからこその小型軽量ボディや取り回しの良さから、「小回りの利く頑丈な車」として、オフロード走破性も有していることから高い人気を獲得。

特に近年、SUVも「都市型」と呼ばれるようにあくまでも舗装された道路での走行をイメージされたものばかりとなっているからこそ、悪路走破性を持つジムニーの個性が際立っています。

そんなジムニーは2022年現在、4代目モデルが販売されています。

  • 初代モデル(LJ10型):1970年4月~1981年
    アメリカ軍用車を小型にしたようなシルエットが特徴の初代モデル
  • 2代目モデル(SJ30型):1981年~1998年
    武骨なイメージを継承しつつ、乗用車としての性能向上を求めた2代目モデル
  • 3代目モデル(JB23型):1998年~2018年
    代の流れに合わせて丸みを帯びたことでマイルドなデザインとなった3代目モデル
  • 4代目モデル(JB64型):2018年~
    原点回帰とばかりに角ばった個性的なデザインとして復活した4代目モデル

どのモデルもも高い人気を獲得していることから、中古車市場でも高い人気を集めています。
本来であれば値が付かないような年式・走行距離のモデルも、ジムニーであれば値段が付き、さらには買い手も現れるほど。

その理由として、ジムニーが本格オフロードにも耐え得るスペックを持つ軽自動車である点が挙げられます。

さらに軽自動車は維持費が安く、普通自動車と比較すると、各種税金、保険、場所によっては駐車場も軽自動車価格で提供しているなど、普通乗用車を保有するよりもコストパフォーマンスに優れています。

一方、コストパフォーマンスに優れているからこそ、乗り心地や走破性はどうしても普通乗用車に劣るのが従来の軽自動車でしたが、ジムニーは普通乗用車にもない、オフロード走破性を誇るモデル。

つまり、ジムニーは唯一無二の個性を持つ軽自動車です。

軽自動車でありながら、普通乗用車でも珍しいオフロード走破性を持つモデルであり、維持費を安くおさえながらオフロードも楽しみたいという需要に応える唯一の車と言えるでしょう。

また、ジムニーはアウトドア好きからの人気が高い車としても有名です。

近年はアウトドア人気が高まっており、4WDのラダーフレームによりオフロード走破性を獲得しているジムニーは、キャンプにもぴったり。

現在発売されている4代目のジムニーの駆動方式は4WDのみ、トランスミッションは全グレードで5MTと4ATから選択でき、大きく分けて3種類のグレードが用意されています。

それぞれのモデルについて、詳しくご紹介しましょう。

ジムニーのグレードと特徴1.XG

ジムニーのXGはいわゆるエントリーグレードに位置付けられているグレードで、価格を抑えたモデルとなっています。

そのため、マニュアルエアコンや電波式キーレスエントリー、手動ドアミラーといった装備は最新モデルと比較すると見劣りしてしまうのも事実です。

また、ボディカラーもブラック系とホワイト系、シルバー系、グリーン系のモノトーンの4色のみの用意となっていますが、走破性はグレードによる違いはありません。

ブレーキLSDトラクションコントロール、ヒルディセントコントロールといった安全装置も備わっていますので、装備や外見に強いこだわりがなく、安価にジムニーを楽しみたい人向けのモデルです。

【価格】4WD・5MT:1,555,400円~
【価格】4WD・4AT:1,780,900円~

ジムニーのグレードと特徴2.XL

XGよりワンランク上に位置付けられているのが、XLグレードです。

XGでは4色しか用意されていなかったボディカラーもモノトーンを含めた8色用意されているだけではなく、電動格納式のドアミラ、キーレスプッシュスタートシステム、フルオートエアコン、助手席シートヒーター、リアシートヘッドレスト、左右独立リアリートリクライニングなど、他のモデルでも見られる一般的な装備が採用されています。

「装備にこだわらずに安価にしたい」のであればXGがおすすめ、装備をより充実させたいと考えている方は、XLを選ぶと満足感が高いでしょう。

【価格】4WD・5MT:1,681,900円~
【価格】4WD・4AT1,654,400円~

ジムニーのグレードと特徴2.XC

XCは、ジムニーの最上級モデルです。
モノトーンの8色、2トーンルーフ4色の12色のボディカラーが用意されており、特に2トーンルーフはXCのみに用意されているボディカラーとなっています。

また、XCでは他のグレードではオプションだったアルミホイールが標準装備となっています。

そのほかにもLEDヘッドランプやヘッドランプウォッシャー、スズキセーフティサポート、クルーズコントロールシステムも搭載されているため、悪路走破性だけではなく、ロングドライブからちょっとした街乗りまで楽しめるグレードだと言えるでしょう。

【価格】4WD・5MT:1,804,000円~
【価格】4WD・4AT:1,903,000円~

ジムニーは何人乗れる?

ジムニーは、軽自動車規格の標準モデルである4人乗りに設定されています。
そのため、3人の子供と大人2人の乗車までであれば可能ですが、車内のスペースを考えるとかなりギリギリとなります。

特にジムニーは2ドアです。後席へアクセスする際には前席を畳むことになりますので、頻繁に乗り降りするシチュエーションでは4人でも少々不便に感じてしまうでしょう。

小回りの利く頑丈な車として人気のジムニーですが、「ジムニーは2人乗りの車だと割り切った方が丁度良い」という意見もありますね。

4人、あるいは子供3人+大人2人での乗車の場合、後席に着座することになるのでどうしても収容力が低下することから、この場合はキャンプ道具を詰め込むのはなかなか厳しいです。

あくまでも乗車可能な人数が4人として設定されているのであって、荷物を載せて車内で快適な時間を過ごしたいのであれば、2人乗りの車だと割り切った方がいいのかもしれません。

ジムニーの人気色

ジムニーには、全12色が用意されています。
厳密にはグレードによって選べるボディカラーが異なっていますが、その中でも人気のボディカラーはジャングルグリーンです。

武骨な印象が強いジャングルグリーンは、往年のジープを彷彿とさせますね。

また、次に高い人気を誇るのはブルーイッシュブラックパール3。青のパール顔料が練り込んであるので、深みのあるスタイリッシュなブラックカラーです。

自動車は白、黒、シルバーが3大カラーとされていますので、ブラックが人気を集めているのはジムニーに限った話ではありませんが、ジャングルグリーンと併せて、濃い色が人気を集めていることに気付かされます。

やはり「武骨なオフロード車」としての人気が高いことを意味しているのでしょう。

オフロード走行にもマッチした、街乗りの車にはないカラーリングが高い人気を集めている点からも、ジムニーが唯一無二の個性を持つ車であることが伺えます。

意外なことに、カタログカラーであるキネティックイエローの人気は上記2つのカラーには及ばない印象です。

一般的に、カタログカラーはモデルを代表するカラーリングなので人気を集めやすいのですが、ジムニーを好むユーザーは、カタログカラーのような普遍的なカラーリングよりも、ジムニーの個性にマッチした濃淡なカラーを好む傾向にあると言えます。

ジムニーの乗り心地やデメリット

ジムニーは小型で軽量ボディや取り回しの良さ、オフロード走破性が高く評価されていますが、ジムニーの乗り心地に関してはさまざまな意見があります。

  • 上下左右に揺れる
  • カーブの際の横揺れが大きい
  • 加速が遅い

まずジムニーの横揺れですが、ジムニーはオフロード走行のサスペンションセッティングとなっており、かつ車高が高いことから揺れやすいという点は否めません。

特に段差が連続で続くような道、さらにはカーブでは左右に揺れやすいです。

また、「加速が遅い」という点については、どうしてもエンジン性能に限界があるため仕方ない部分もあります。

なぜなら、そもそもジムニーは軽自動車なので660cc、最高出力64PSですが、車両重量が1,030~1,040kgとなっています。

同じスズキ車でも、ワゴンRの730~820kg、ハスラーの810~890kgと比較すると「重い車」であることが分かります。

だからこそジムニーは悪路走破性を獲得しているのですが、ワゴンRより200~300kg、ハスラーより140~200kg重いのにもかかわらず同じ規格のエンジンを使用しているため、どうしても他の車と比べてエンジンや加速に不満を感じやすくなってしまうのでしょう。

しかし、そもそもジムニーは「速く走れる車」だとはアナウンスしていません。悪路走破性こそジムニーの最大の個性なので、速度で不満を抱いてしまうのは仕方ない部分です。

ジムニーの燃費

ジムニーの特徴はこれまでにお伝えしているように、「オフロード走破性を持つ軽自動車」である点ですが、4代目モデルは、オフロード走破性を持つ車としては燃費にも優れています。

  • 燃料消費率(国土交通省審査値)
    5MT:16.6km/L
    4AT:14.3km/L
  • 市街地モード
    5MT:15.6km/L
    4AT:12.4km/L
  • 郊外モード
    5MT:17.5km/L
    4AT:15.1km/L
  • 高速道路モード
    5MT:16.5km/L
    4AT:14.8km/L

上記の燃費数値は、高燃費を売りにしている軽自動車と比較すると見劣りするのは事実ですが、オフロード走破性を備えた車としては決して悪くはありません。

ましてや軽自動車なので維持費が安い点を踏まえると、トータルのコストパフォーマンスに優れているモデルだと考えてよいでしょう。

かつてオフロード車といえば燃費の悪さも特徴でしたが、ジムニーはオフロード車としては低燃費です。
これらの特徴もまた、ジムニーが人気を誇る理由の一つです。

ジムニーの維持費

ジムニーのおもな維持費として、必要になるのは自動車税、自賠責、重量税の3つ。

自動車税:10,800円
自賠責:19,730円(24ヶ月)
重量税:4,900円

悪路走破性を持つジムニーですが、法律的な枠組みでは軽自動車に分類されるモデルとなりますので、維持費に関しては他の軽自動車と同じ額となっています。

これらの額が高いか安いかは、人それぞれ異なるかと思いますが、「悪路走破性を持つ車」は軽自動車には他にありませんので、比較対象である普通乗用車よりは安いです。

一方、「軽自動車」として考えると、他のモデルの燃費が良いので、燃費の分、維持費は多少高くなるでしょう。

新車ジムニーの納期は?

悪路走破性を持つ軽自動車として唯一無二の個性を持つジムニー。

興味を持った方も多いかもしれませんが、新車で購入するとなると、2022年12月現在は1年待ちと言われており、人気カラーの場合は1年半待ちとの声もあります。

これはジムニー人気もさることながら、世界的な半導体不足もあり、自動車全体の納期が伸びてしまっている点もあります。

元々自動車は受注生産にシフトチェンジしていますので、注文(契約締結)から製造を開始しての納車は早くても一か月程度はかかっていました。

しかし、ジムニーに関しては人気モデルとあって、2018年の4代目登場時から納期まで1年以上かかっていました。

つまり、今後も劇的に短くなる可能性は低いので、すぐにでもジムニーが欲しいのであれば、新車だけではなく中古車も選択肢に入れた方が良いでしょう。

中古車なら、在庫さえあればすぐにでも入手可能です。

中古ジムニーを個人売買するときの注意点

新車のジムニーは1年以上の納期がありますので、すぐにジムニーを手にしたいのであれば中古車も選択肢の一つです。

特にジムニーをフリマアプリやオークション、掲示板などの個人売買で見つけることができれば、現物の取引になりますので、少なくとも1年も待たされることはありません。

しかし、ジムニーの個人売買を掲示板でと考えている場合、気を付けなければならない点が多々あります。

まずは責任問題。個人売買の場合、すべては当事者間の問題です。

仮に購入したジムニーが初めて乗車した際に故障してしまったとしても、個人売買では基本的に保証がないため、当事者間で話し合い、どちらの責任になるのかを決めておく必要があります。

金銭、受け取り方法、さらには車に関しては「売買」であると共に、「権利の譲渡」でもあるので、相手にお金を渡して終わりではありません。関係各所に書類を届け、所有者の名義変更、車庫証明等の手続きも必要です。

これらは業者相手であれば、すべて業者側が行ってくれますし、責任の所在も業者側にありますので安心して取引を進められます。

しかし、個人売買の場合はそもそも相手がアナウンスしている車の状態が本当に正しいかも分かりません。

ジムニーのような人気モデルの場合、高く売れるからと走行距離を低くアナウンスしたり、傷や凹みがあるのに何も告げずに販売する個人も存在するでしょう。

また、個人売買はジモティーのような掲示板だけではなく、メルカリやヤフオクなどアプリを通して気軽に行えるものになりました。

スマホさえあれば簡単に探し、気になったら入札する。これだけで簡単に商品を購入できますが、車の場合、画像だけでは分からないことが多々あります。

ましてや個人売買の場合、本当に売ろうとしている車の画像なのかさえ不明であり、他サイトから画像を転載している可能性もゼロではありません。

このように、個人売買はすべてが自己責任となるため、慣れていない人にとっては気を付けなければならない点が多々ある取引業態なのです。

中古ジムニーを個人売買した人の口コミ

実際にジムニーを個人売買したことがある方々の口コミをご紹介します。

田中さん(仮名)

「悪路走破性ばかりが注目を集めている車ですが、室内外共に完成度の高いデザインこそ魅力です。エクステリアはセンス良くまとめられているんじゃないかなと。

ハスラーから乗り換えたので燃費に関しては落ちているとのことですが、デザインで選んで後悔していないですね。
特にこれまで車に全く興味のなかった妻がかっこいいと喜んでいるのでそれだけでよかったと思っています。

乗り心地に関してですが、ハスラーとさほど変わらないかなと。むしろいろいろと言われている乗り心地も、ジムニーの個性かなと思いますね。

ただ、機能性に優れた軽自動車が欲しい人は他の車にした方が良いんじゃないかなとも思います。」

宮野さん(仮名)

「これまでワゴンRに乗っていました。
林道や急斜面では底が擦ってしまうことも珍しくありませんでしたが、ジムニーなら余裕ですね。

オフロード車ではあっても軽自動車なので取り回しが良いのと、狭い道ですれ違った際にも苦にならない点がいいですね。それに視界が広くて運転しやすい点も気に入っています。

ただ、ワゴンRと比べるとハンドルが軽い気がしますね。

これはパワーステアリングのセッティングなんでしょうけど、他にもワゴンRと比べると、街乗りで気になる点がいくつかあるのは事実です。

それでも購入して大正解だと思っています。購入後はシミー対策以外はさほど手を加えることなく、いろんな山を回りました。

山道走行がストレスではなく、楽しみになりました。この車は乗らなければ良さが分からないでしょうね」

Name

「基本的に軽自動車なので取り回しが良いですよね。でも馬力はなかなかのものなので、坂道や悪路も申し分ありません。

それに頑丈なところも気に入っています。燃費も、カタログスペックはあまり良く見えないかもしれませんが、個人的には全然許容範囲。

それにジムニーは人気があるので下取りが期待できるとのこと。

確かに思う存分走って楽しんで、それでいつか家族が増えた時に高額で買い取ってもらえるなら言うことないですよね。

もちろんそういった点を抜きに、キャンプを楽しんだりなど、今まで買った車の中で一番のお気に入りです。」

このような口コミがありました。実際に購入される方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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